世界性生活大全―「愛」と「欲望」と「快楽」の宴 (文春文庫)価格: 600円 レビュー評価:4.5 レビュー数:2 姫君たちの夜の生活、秘密結社、拷問処刑、事件、悪女悪党などなど…。歴史の裏側をいろんな角度から切り取ってみせてくれる、希有な作家だと思います。文句なしに面白い。ただ調べるだけでなく、エピソードの取捨が秀逸なのだとも思う。ユーモアのセンスや辛辣な批評家精神も生きています。ただ小難しく書いただけが良書なのではないということを、改めて感じさせてくれます。わたしもこの著者によって、はじめて歴史好きになれました。 |
ユダヤ5000年の教え―世界の富を動かすユダヤ人の原点を格言で学ぶ価格: 1,365円 レビュー評価:4.5 レビュー数:6 ユダヤ人の生活規範について、詳細に記された書「タルムード」の中の格言を紹介する書。
というとアンチョコ的なやことわざ集のような印象をうけるでしょうが、そうではない。
ユダヤ人の歴史、ユダヤ人とはどういう人々なのか、という基本的なことについても非常にわかりやすくまとめられており、ユダヤ人についての誤った偏見、誤解についても、わかりやすく解説されています。
ユダヤとは何か?という入門書として読んでもいいと思います。
しかし、このような格言を毎日のように討論し、慣れ親しんでいるそれだけで、相当鍛 |
世界を変えた100日 写真がとらえた歴史の瞬間価格: 2,940円 レビュー評価:4.5 レビュー数:3 大半、一度は見たことのある写真で1枚づつに今更とくに驚きはないが、こうして並べてみると、やはりルポルタージュ・フォトならではの迫力には圧倒されるものがある。
しかし、ないものねだりに属するが、やはり、この分野について、本書には「『ナショナル・ジオグラフィック』誌に掲載された写真」との制約があるため、場所的、取上げたテーマ的、時代的に偏っている限界があり、フォト的にも玉石混交の感が否めない。
同じ事件を扱ったものでも、他のカメラマンが撮影した、もっと優れた作品も少なからず残っているわけだし、意図的に本書がネグレクトしたと思われる主題も見受けられるし、まあ、比較的、現在の |
この1冊で日本史と世界史が面白いほどわかる!価格: 500円 レビュー評価:5.0 レビュー数:3 この問題が他の戦争関連の問題と大きく違う点は、70年代まで一切問題視されなかったということである。 日本の反日学者や韓国の学者ですら「兵士を客とした商行為」として一切問題にしなかった。 「政府・軍による強制連行」の話が出て初めて問題化し、韓国にも伝わったのである。 慰安婦運動は、89年に大分の運動家が韓国で元慰安婦を探したのが全ての始まりである。 この時会った毎日新聞の下川記者は「原告を探すという発想には正直驚いた」と語っている。 この後、朝日新聞の「政府・軍による強制連行」の大宣伝の影響もあり、日韓の国際問題に発展していくことになる。 |
センター試験世界史Bの点数が面白いほどとれる本価格: 1,260円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 センター試験対策で大人気の「の点数が面白いほどとれる本」シリーズの世界史です。
少し厚い本ですが、基礎的な知識やセンター特有の得点テクニックなどがまとめられています。
しかし、他の講義型参考書(ナビゲートや実況中継など)でも4分冊で全範囲をカバーする「世界史B」という科目で、この1冊だけで対策するのは無理があるでしょう。
高校の社会科目の中でも特に膨大な勉強範囲の「世界史」では、視覚面や資料面での補強が、理解においても特に重要です。
この本だけではビジュアル面が弱いです。
この本を有効活 |
グローバリゼーション 人類5万年のドラマ (上)価格: 2,730円 レビュー評価:4.5 レビュー数:4 上下巻まとめてレビューします。
人類5万年の歴史と現代の世界経済から大小さまざまな人間の営みを抽出し、丁寧に縦糸と横糸を編み上げることで、「グローバル化」という極めて漠然とした毀誉褒貶の激しい言葉の指し示すものを見事に描き出している。それはヒトという種が生存と快楽を賭けて彷徨い、互いに巡り会ってきた結果の累積である。最近になって突如沸き起こったかのように見える「グローバル化」とは、そうした流れが可視化・加速化しただけで、本質的に人類の本能の延長線上にあり、特定の国家や資本家が企てて引き起こせるものでも止められるものでもないというのだ。
|
|
憎悪の世紀 上巻―なぜ20世紀は世界的殺戮の場となったのか価格: 2,940円 レビュー評価:3.5 レビュー数:4 西欧の没落・帝国の衰退を重要な要因として捉え、 遺伝子と宗教思想という人間の根本要因に対して焦点を合わせていて殺戮対象を人間以下の存在やエイリアンとして認識していたと主張している。そして、同じ人間の仲間を殺したいと思っていて人間が人間を殺すことをやめようとしないようにしか見えないという悲観的な主張で終わっていて、戦争は人を大量に殺したという点では見るよりも、パーセンテージから見てほんの少しの人間だけが死んだ洗練された戦いとしてみており、実際は戦争がある前は10%から60%の男が他殺されるというとてつもない殺し合いをしていたという認識を持っている。遺伝子と宗教思想に焦点を当てていたり、日露戦争 |
古代文明と気候大変動―人類の運命を変えた二万年史 (河出文庫)価格: 998円 レビュー評価:4.0 レビュー数:3 原題はThe Long Summerである。過去2万年の地球の気候を研究すると、1万5千年前以前は氷河時代だったことが分かっている。それ以前の数十万年は、おそらくは地軸の変移による太陽エネルギーの変化が引き起こす10万年単位と4万年単位の気象変動により寒冷期と温暖期の繰り返しだったと推測される。現在は、1万5千年前から続く温暖期、つまり地球規模での長い夏なのである。
しかし、その長い夏の時代にも、エルニーニョ、氷河の融解による海流異常、大気の変動等による干ばつなどの気象変動はあった。
本書では氷河時代を人類がどのように乗り切ったか、そして温暖期に入ってからの異常 |
|
イラスト図解 フリーメイソン価格: 1,365円 レビュー評価:4.5 レビュー数:2 ダヴィンチコードなど、映画の影響から、昨今、フリーメーソンという名前を聞くようになったと思います。
このフリーメーソンは様々な角度から議論されていますが、そもそものフリーメーソンとは何かを端的に語っています。
少々、陰謀論敵な部分(アルバート・パイク)についても触れられています。
また、日本とフリーメーソンの関係が1章を使って語られています。
日本との関係については坂本龍馬が出てきますが、このあたりは加治将一氏の『操られた龍馬』『龍馬の黒幕』などが参考になります。
全体的に図解となっている為、とても解り易いです。
トンデ |
|